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2016年1月 6日 水曜日

高齢者は歯が命 ~失うと認知症の原因に...~

昔から歯のない人は認知症になりやすいと言われてきた。しかし、実際には認知症になったから失ったのか、歯を失ったから認知症になったのかはよく分からなかった。今回4年間にわたる高齢者の追跡調査から、やはり歯を失うと認知症や要介護状態になりやすい事が分かってきた。


義歯の使用でリスク軽減!
 

 
愛知県在住の65歳以上の健康な高齢者を対象に歯の数を次の4群に分けて追跡した。
①20本以上
②19本以下
③ほとんどないが義歯を使用
④ほとんどなし

4年後、認知症を伴う要介護認定を受けたかを調査。その結果、歯がほとんどない人が認知症になる割合が他の3群と比べてはるかに高かった。
20本以上ある人を基準にすると、歯がほとんどない人は1.85倍認知症になりやすい。しかし、歯はほとんどないが義歯を使っている人は1.09倍に過ぎなかった。  海外の研究でも同様の結果が出ており、歯がなくても義歯を使えば認知症になるリスクを下げることができそうという。
また、歯のケアーを心掛けていない人は、心掛けている人に比べ1.76倍認知症になりやすいという結果も出ている。


転倒と歯の関係
 
愛知県在住の65歳以上の転倒経験がない1763人を対象に追跡。3年後転倒経験(過去1年間に2回以上)の有無を聞いた。
 
①20本以上
②19本以下で義歯を使用
③19本以下で義歯は不使用

20本以上ある人を基準にすると、19本以下で義歯を使わない人が2.5倍転倒しやすかった。しかし、義歯を使っている人は1.4倍程度に抑えられた。
歯を失い、義歯もなく奥歯もないと、かみしめられず、頭の位置が不安定になることが分かっています。頭がふらふらすると、体の重心も不安定になり転びやすくなるメカニズムが考えられます。



要介護認定と歯の関係
 
最初の認知症の調査と同じ健康な4425人を対象に、義歯を含めて①20本以上②19本以下 の4年間追跡。
結果は、②が①に比べ1.21倍要介護認定を受けるリスクが高かった。

高齢者の歯の本数はどんどん増えている。2011年の調査では65~69歳で平均20本を超えた。
しかし、人生80年の時代!
80歳を超えても、いかに20本の歯を保つかが、健康に最後まで生きるために非常に重要!
歯を失う原因の9割は虫歯と歯周病。今は歯周病が増えつつある。

この調査を行った神奈川歯科大の山本龍生教授は「まだ日本の高齢者は要介護リスクを減らすほど十分に歯を保っているとは言えない。虫歯と歯周病を予防して、歯を残す努力が必要」と話している。

岐阜新聞平成27年12月19日号より転載


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投稿者 富田歯科

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