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2016年10月28日 金曜日

生活習慣病と口腔のケア~イキイキした生活は健康なお口から~




第22 回口腔保健シンポジウムが、7 月9 日に東京千代田区のよみうり大手町
ホールで開かれました。このシンポジウムは、1994 年に東京で開催された「世
界口腔保健学術大会」を記念し、口腔の健康に関する正しい情報を広く一般の
市民に広めるために年に一度開かれています。今年は「生活習慣病と口腔のケ
ア〜イキイキした生活は健康なお口から〜」をテーマに、講演やパネルディス
カッション、実践講座などが行われました。



 
(1)口腔疾患とQOLとの密接な関係

口腔疾患と人生ないし生活の質(Quality of Life=QOL)との間には、深
い関係があることが研究によって明らかになってきました。中でも歯周病は
糖尿病、心臓病や血管の病気、脳卒中など全身の様々な病気に影響を及ぼす恐
ろしいものです
 歯周病によって最終的に歯を失うと、食べたい時に食べたいものが食べ
られなくなってしまい、QOLは確実に低下します。
 自分の歯の数としっかり噛めているかということと、寝たきりになってしまう
危険度に関連があるかどうかについて調べてみました。
すると、歯が少なく充分に噛めない人は、入れ歯も含めて歯が20本以上あり、
そしゃく機能が良好な人と比べると、寝たきりになる危険度が最大で10倍にもなってしまうことがわかりました。
 そんな因果関係を踏まえると、単に歯を失わないために治療をするということが
歯科医師に求められているのではないということがわかります。
 全身的な健康状態を良い状態に保つために、歯や口腔内の治療をする。
そのことこそが、歯科医師に求められているわけです。

負のサイクルに陥る前に
セルフケアをしっかりと!         


なぜ、そしゃく機能が損なわれると寝たきりになってしまったり、要介護
になってしまったりするのでしょうか。運動機能の低下により、要介護とな
ってしまうリスクが高まる状態のことをロコモティブ症候群といいます。
骨の密度や筋肉量の低下に伴い代謝量が落ち、食欲が低下し低栄養となってし
まう状態です。
低栄養がさらなる筋肉量の低下を招き、どんどん負のサイクルに陥ってしまいます。
 このロコモティブ症候群は、そしゃく機能を含めた口の機能の虚弱化と重なってきます。
歯周病などの口腔疾患によって、歯が少なくなったり噛むこ
とが難しくなったりすると、以前のようには食べられなくなります。
すると、栄養が次第に低下、炎症を抑えるビタミン類も減少し、
全身の健康状態に少なからず悪影響をもたらすのです。
 このような負のサイクルに陥らないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。
それは、原因の源流にさかのぼって口の中を清潔に保つことです。
歯垢には、歯周病菌をはじめとする細菌がたくさん含まれています。
その細菌をすべて取り除くことはできませんが、少ない状態に保ち、
自身の免疫機能で細菌に悪さをさせないことです。
 そのために定期的にかかりつけの歯科医院でプロケアを受け、プロの指導の下、自分に合った日々のセルフケアを行う
全身の健康のために、ぜひそうされることをお勧めします。



(2)健康寿命を脅かす生活習慣病

 健康寿命とは、自立して介護の必要もなく活動に制限がない期間のこと。
いつまでも自立した状態で誰の助けも必要とせず生きていきたい。
誰しもそう願うところでしょう。
そんな健康寿命を脅かす最大の敵は生活習慣病です。
中でも、糖尿病とメタボリックシンドロームはその代表格とも言えます。

 政府の調査によると、糖尿病の人は予備軍を合わせると約2000万人。
これは、日本人の6人に1人にあたる非常に大きい数字です。
そして、その約95%は、食べ過ぎや運動不足で発症する「2型」と呼ばれるものであることが知られています。
血液中のブドウ糖量が多く、その変動も大きいというのが糖尿病患者に見られる特徴。
しかし、自覚症状がないことも多く、他の病気で通院したことで発覚することもしばしばです。
 健康な人も糖尿病の人も含め、日本人の寿命は少しずつ延びる傾向にあります。
しかし、健康な人と糖尿病の人との寿命差は、10年から13年とあまり変動がありません。
有効な治療をしないでいると血管が傷み、合併症を併発して死に至る危険性もある糖尿病。
日本人の健康寿命の延伸に、その予防や治療が重要であることは、言うまでもありません。




(3)投薬以上に重要な食事療法と運動療法

糖尿病の治療は、食事療法・運動療法・投薬の3つに分けられます。
最近は、良い薬があり、薬だけでも糖尿病の目安であるHbA1c の値を正常値に戻すことも可能です。
しかし、投薬だけに頼ってしまうと血液に溢れているブドウ糖は、薬の力で血液から脂肪に変わります。
すると内臓脂肪型肥満となり、インスリンが効きにくくなって動脈硬化に......。
それでは、治療が逆効果になりかねません。
 そこで、大切になるのが食事療法と運動療法です。よく「甘いものを食べなきゃいいんでしょ?」
という言葉を聞きますが、そうではありません。
糖尿病の食事療法で、何を食べてはいけないということはないのです。
贅肉がない身体を維持するのに必要な栄養はしっかりとってください。
例えば、1日に1800キロカロリーの食事をとるとしましょう。
その場合、600キロカロリー×3食でとるのが理想です。
血糖値が高いこともそうですが、血糖値が極端に上がったり下がったりすることが、非常に悪いということがわかっています。
 
週に2,3回でOK! 無理なく楽しく運動を☆           

運動療法は、カロリーを消費するためにする。そう思っている人も多いようですが、
実はもっと大きい理由があります。
筋肉に負荷をかけると血糖値を下げるインスリンがよく効くようになり、善玉コレステロールが増え、ストレス解消にもつながる。
そんな良いことだらけと言ってもよいのが運動療法。ぜひ、習慣として取り入れたいものです。
 運動療法で大切なのは、続けることです。 多くの人にお勧めできるのは、ウォーキング
できれば食後に汗ばむ程度、息が少しはずむ程度のウォーキングをしてください。
毎日するのが理想ですが、週に2、3回でも効果はあります。
 いずれにしても、食事療法と運動療法、投薬のバランスをうまくとって糖尿病に立ち向かっていただきたいと思います。

HAPPY Smile Vol.24 2016 より転載


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投稿者 富田歯科

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