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2017年6月16日 金曜日

歯・口の健康と生活習慣病(非感染性疾患:NCDs) 





☆健康長寿には歯と口の健康が重要☆

 
日本人の平均寿命は83 歳(男性80.8 歳、女性87.1 歳、 2015 年)を超え、男性の4人に一人、女性の2 人に一人は90 歳まで生きられる社会となっています。百寿者の数もすでに6万人を超え、人生100 年という時代も夢ではありません。





これに対して、健康寿命(2000 年にWHOが提唱)とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間(厚生労働省)」です。
残念ながら両者の間には、男性で約9 年、女性で約12 年の開きがあります(図1)。
この差を縮めて、できるだけ長い間、健康に日常生活を送ることができることを個人も社会も求めています。

この健康寿命を延ばすためには、(1)死因と要介護状態の原因となる病気を予防すること(2)病気になりにくい心身を保つことと老化のスピードを緩めることが必要です。
がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病などをはじめとする生活習慣病(NCDs)は、私たちの死因の中で約60%、要介護状態の原因でも約30%を占めています。

また、病気になりにくい身体を維持するために、良好な食生活、運動、休養、適度な飲酒、禁煙に留意することはよく知られていますが、これに加えて歯・口の健康に関する生活習慣や社会環境を改善していくことが基本と考えられるようになってきています(健康日本21 第2 次)。


 
☆エビデンス
 
日本人の歯・口の健康は、この約30 年の間に大きく改善してきました。
生涯にわたって何でも食べることに苦労しないためには、むし歯や歯周病で歯を失わないことが大切です。
8020 運動(80歳で20 本以上の歯を保つ)は、そのための国民運動として1989 年にスタートしましたが、現在ではこの8020 を達成している人は40%を超え、運動開始時の6倍となっています。

歯の数が十分あれば、歯を多く失った人より、生存率が1.1 倍~ 2.7 倍高まります1)。
日本人の平均寿命の延びに、歯・口の健康が改善してきたことが要因のひとつになっていることは否定できません2)。

さらに、この歯の数は、要介護状態に陥るかどうかにも関係しています。65 歳以上を対象とした追跡調査で、歯数が19 歯以下の高齢者は、20 歯以上に比べて要介護状態になるリスクが、1.2倍と報告されています1)。

また、成人を対象とした追跡調査で、歯周病が進んでいる人は、肥満、高血圧、脂質異常等のメタボリックシンドロームの発症が、1.6 倍高まることが知られています1)。




この他にも、歯・口の健康と全身の健康との関連を示す研究結果が次々と報告されるようになっています(図2)。

健康寿命の延伸には、歯を失わないように歯・口の健康を保持することが基本的な要素となっているというエビデンスを基に、生活習慣病を予防し、歯・口の健康増進に一層取り組むことが必要です。
 
(公益財団法人8020推進財団 専務理事 深井 穫博)


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投稿者 富田歯科

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