スタッフブログ

2017年8月 4日 金曜日

糖尿病




歯周病と糖尿病は密接に関係している




☆合併症がこわい糖尿病
 糖尿病は血糖値が慢性的に高くなる病気で、わが国では糖尿病予備軍を含めると2,000 万人が罹患しているといわれています。糖尿病は、体内で栄養を取り込むために必要なインスリンというホルモンが効きにくい状態になったためにブドウ糖が有効に使われず、血糖値が高くなっている状態のことで、症状が進行すると網膜、腎臓、足の神経の細い血管や大動脈などに傷害を引き起こします。
そして、それらの「糖尿病合併症」が日常生活の質に大きく影響を及ぼしてくる病気です。
近年では、この糖尿病が口の中の健康や歯科治療の成果にも関係があることが明らかになってきました。


☆糖尿病と歯周病は相互に悪影響
 特に糖尿病と歯周病はお互いに悪影響を及ぼす関連がわかっています。歯周病の原因は歯の表面に付着している「プラーク」、いわゆるみがき残しの歯垢です。
プラークは、主に細菌で構成されていて、その中には歯周病菌も含まれます。歯周病菌は歯と歯肉の隙間、「歯周ポケット」で増殖することで、歯肉に炎症を起こし、さらに歯を支えている骨を破壊してしまいます。
 この歯周ポケットから、炎症に関連した生理活性物質が体中に放出され、インスリンが効きにくくなり、糖尿病が発症・進行しやすくなります。
また逆向きの関連として、高血糖状態にあると細菌感染から、からだを守るための免疫機能が低くなってしまうため、歯周病が発症・進行しやすくなります。
近年では、歯を失った後に行うインプラント治療の成功率や長期の安定性に、糖尿病が影響を与えていることも明らかになっています。



☆エビデンス
基本はプラークコントロール歯周病治療の基本になるのが、歯周病の原因であるプラークを取り除くプラークコントロールです。
プラークコントロールは、ブラッシングのアドバイスを歯科医師や歯科衛生士から受けて患者さん自身が行うセルフケアと、歯科医院で行うプロフェッショナルケアで成り立っています。
プラーク(歯垢)が石灰化して歯に固くこびりついた歯石は、超音波スケーラーやハンドスケーラーという特殊な器具を用いて除去しなければならず、その治療はスケーリング・ルートプレーニングと呼ばれています。



heart01歯周病治療が糖尿病治療に効果heart01
このスケーリング・ルートプレーニングをお口の中の歯周ポケット全てに行うことで血糖コントロールが改善することが明らかになってきました。
日本を含め世界各国で臨床研究が行われ、歯周病に罹っている糖尿病患者さんに対してブラッシング指導とスケーリング・ルートプレーニングを行ったところ、2 型糖尿病患者を対象とした多くの研究で血糖コントロールの指標であるヘモグロビンA1c(HbA1c)が低下することが示されました。このとき、インスリン抵抗性の指標も同時に下がっていることも複数の研究で報告されています。
これらの研究データをまとめて統計学的に解析したところ、HbA1c は歯周病の治療によって、それぞれ0.66% 1)、0.46%2)、0.40%3)減少することが示されました。
このデータは、糖尿病と歯周病はお互いに影響を与えているものの、適切な歯周病の治療により血糖コントロールが改善できることを示しており、内科医と歯科医師の連携が糖尿病の予防や改善に寄与するアプローチであることを示しています。
(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 教授 和泉 雄一)
公益財団法人8020推進財団


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投稿者 富田歯科

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