スタッフブログ

2017年9月19日 火曜日

健口から始める健幸生活


だんだんと涼しくなり、秋が近づいてきましたねmaple 9月は、お口のガンについてのお話です。

口腔癌"雑草の根のように・・・"

医療におけるガイドラインで最も重要なのはエビデンス、つまり科学的根拠の確かさです。
お口の粘膜における口腔ガンの治療はガイドラインで、早期発見例では手術あるいは放射線治療、進行例では手術あるいは放射線治療、進行例では手術が第1選択となり、顕微鏡による組織検査の結果によって術後に放射線治療、さらにその効果に上乗せするための抗がん剤治療が推奨されています。
癌は雑草の根のように広がっていきます。目に見えない根の先のほんの少しを残しただけでも必ず再発していきます。
正常な部分を含めて、見た目よりもかなり大きく取らなければなりません。


お口のガンは、舌と歯肉によくできます。舌癌は舌の横によくできます。癌が小さくそぎ取る程度でしたら術後の機能は大変良好で、手術したことを他人には悟られないこともあります。
しかし、上下総入れ歯の患者さんが早期の舌癌になり、舌の横を3分の1そぎ取る手術をすると、ほとんどの場合入れ歯をうまく使えなくなります。
入れ歯は頬と舌の両方からかかる圧力のバランスを取って作られます。手術によって筋肉のバランスが乱れると、外れてしまうのです。
さらに、首のリンパ節とともに舌の半分以上をとる場合は、手術でできた大きな穴にお腹の筋肉などを移植する必要があります。
術後は機能も低下し、電話での会話や普通の食事が難しくなることもあります。
歯肉は、顎の骨を覆う薄い粘膜ですので、ここにできた癌はすぐに顎の骨に染みこんでしまいます。
早期であればあごの骨の一部をそぎ取るように手術することができるのですが、進行すると切断しなければなりません。
下顎骨を切断した場合は、肩や腰、足の骨の移植や金属プレートを入れることなどで再建します。
最近では移植した骨にインプラントを植えて歯を作ることもできるようになってきました。

手術で根治、機能確保を・・・

このように、口腔手術には根治を目指すことと術後の機能を確保することの両立が求められます。
そのためには入れ歯も含めた歯と口の精密な知識を元に手術をすることが大変重要です!

お口には、"食べる" "話す" "味わう" そして "見た目"と、人間の尊厳や楽しみの根源に関わる、とても大切な機能と構造が集中しています。
口腔癌治療は進歩したとはいえ、まだまだ発展段階にあり、治療後は元通りになるわけではありません。
関連する診療科や医療スタッフと連携し、お互いの得意なところを惜しみなく出し合い、患者さんを支えていくことが最も大切だと思います。
(東海大学教授・太田嘉英)
岐阜新聞2017年9月18日より転載・その他画像インターネットより


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投稿者 富田歯科

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